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の、らもさんの話を見て思い出した。(自分の個人的な思い出話です)
自分は井上ひさしの大ファンだった時期がかなり長くて、10代前半で作品に出会ってから、それこそ文庫になってたものをほとんどすべて読み尽くすくらいの勢いでハマってて、メディアなどでの彼の発言もできる限り追いかけてた(もちろんネットなどない時代だ)。絶賛成長途上だった自分の、世界に対する見かたを作ってくれた人と言っても過言ではなく、亡くなったときにはそれこそ自分の人生が半分無くなったくらいショックだった。さすがに『日本亭主図鑑』とかは、その価値観にウゲェ…て思ったけれども、それも時代・世代の違いということで片付けててあまり深く考えてなかったようにも思う。それを除けば、まだ世の中の現実を何も知らない当時の自分にとっては彼の書くものすべてが新鮮で、この世界への扉を開いてくれたものだったことは間違いない。(つづく)