新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大するなか、夏休み明けの学校などで学級閉鎖が相次いでいることが分かりました。
日本学校保健会の6日午後3時時点での集計によりますと、全国の幼稚園や保育園、小・中・高校では、新型コロナの感染拡大によって639クラスが学級閉鎖となっているということです。
この数字は団体に登録している学校などのデータのみを集計しています。
都道府県別にみると最も多いのは長野県の47クラスで、次いで群馬県で44クラス、大阪府で43クラスなどとなっています。
1週間前の8月30日は162クラスだったため、3倍以上増えたことになります。
このうち群馬県では8月中旬以降、新型コロナの定点あたりの患者報告数が4週連続で増加しています。
5日には5類への引き下げ後、初めて報告数が20を超えました。
さらに例年、冬に流行する季節性インフルエンザが早くも流行の兆しを見せ始めています。
今月5日には県内の4校で今シーズン初めてインフルエンザによる学年・学級閉鎖があったと発表されました。
インフルエンザによる学級閉鎖としては過去10年で最も早いということです。
県の感染制御センターの担当者は、夏休みが明けて人が集まる場所で感染が拡大しているとしたうえで「せきやくしゃみが出る時はマスクの着用や手洗いなど感染対策をお願いしたい」と話しています。
画像:日本学校保健会HPより