(続き)
「記念館に到着したけど、みんな警戒してるのではないか?」
そう思って中に入ると、受付の方が「霜月さんですね、お好きな席にお掛けください」とすんなり通してもらえました。会場も和やかでした。「警戒されているのではないか?」と思った僕がバカみたいに、みんな楽しそうにしていました。
後日Instagramで話されていた事があります。
「ネットの情報」だけで憎悪を膨れ上がらせて凶行に及んだ犯人に対して、一世の方が仰っていた事。
「ここに来て話してくれれば良かったのに」
「一緒に話がしたかった」
「また記念館に行こう」
僕はそう思いました。今度は、この方たちの話が聞きたいです。
(終わり)