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2023/6/4のメモより

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「べつに差別してるわけじゃないんだけど、」という書き出しを見掛けて、差別してるかしてないかって発言者の自己申告によって決まるものではないよな、と思ったよ。

（あとに続く話が実際に差別的な内容を含んでいたかどうかについては、今は置いておく。）

「私は差別している」と自覚的に宣言して差別的言動をとる人は少ないよね。
「私は差別なんかするつもりはない」と思っていて、知らずに差別構造に加担してしまう人のほうが圧倒的に多いはずなんだ。

そして、それが社会的に是正されるべき差別なのかどうかっていうのは、本人の自己申告ではなく、被差別者の言い分や、僕らを取り巻く社会の構造を加味した上で総合的に判断されうるものなんじゃないかなって思う。

だから、「（私は）差別してるわけじゃないんだけど」という前置きは、「（私は）自分が差別してるとは思ってないんだけど」という自己認識の表明にしかならず、あとに続く話が「差別」を含まないことを保証する効力は持たない。