ここで「覚悟」を持ち出すところが、実に日本的なダメ感を出しているのですが、そもそも、東電の人たちは風評発生の、社会心理学的、社会科学的なメカニズムをご存知ないでしょう。
東電社長 周辺自治体訪問「風評被害生じさせない強い覚悟」|NHK 福島県のニュース https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230823/6050023623.html
メカニズムがわかったからといって、必ずしもそのまま対策が見つかるわけではありませんが、少なくとも、思いつきや思い込みで考えるよりは、精度の高い、合理的な対策となる可能性は高いです。
日本政府の皆さんもなにかと「覚悟」を持ちだしますが、「覚悟」でなんとかなるなら、インパールも、ガダルカナルも、アッツ島もなんとかなったはずです。
思いつきや思い込みやお気持ちに基づくのではなく、冷静な情報分析に基づき、将来を見据えた上の総合的、戦略的な対応をとっていただきたい、というのが多くの人びとの期待ではないでしょうか。