人格をもたない生成AIに再構築された「証言」。そこに、受け取る側が感じる「リアル」は、他者の人格を通さない「リアル」である。
そのリアリティは自分の人格に依拠するのみになる。
それは「リアル」だろうかね。
すでに知っている感覚の再構築なんじゃないかね。
リアリティとはなにか?というテーマだとすると、面白い取り組みだと思う。街なかの日常会話を集めて、「新たなリアル」を表現するだけでも、かなりアートとして機能すると思う。
でも、この題材を扱うのは危ない。
そこには、剥ぎ取ってはいけない他者の人格がひしめいているのだから。