子どもの頃から「ゴミはしっかり分別してリサイクルしよう」と教えられてきたという人は多く、地球のゴミ問題を解決するにはリサイクルこそが最重要だと考えている人もいるはず。ところが、アメリカのバージニア大学で廃棄物管理のイニシアチブについて研究するミカエラ・バーネット氏らは、「リサイクルを重視する公衆へのメッセージが、かえって廃棄物を管理する取り組みを混乱させてしまった」と主張しています。
「廃棄物の問題に対処する最も効果的な方法」について尋ねた自由記述式の質問では、ほとんどの人がリサイクルを最も持続可能な解決策だと認識しており、人々の間に「リサイクルのバイアス」が存在していることが判明。
バーネット氏らは、「廃棄物により汚染が世界的に深刻化する中で、企業は使い捨て製品の量を減らすどころか、消費者に責任があると非難し続けています。私たちの見解では、リサイクルは過剰生産、過剰消費に対する免罪符にはなりません」と述べました。
「ゴミはリサイクルしよう」という一般市民への呼びかけが逆に持続可能な廃棄物管理を難しくしているという指摘
https://gigazine.net/news/20230727-recycling-public-messages-reduction-neglect/