南千歳駅(みなみちとせえき)は、北海道千歳市平和にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はH14。電報略号はミセ。事務管コードは▲131414。
概要
日本国有鉄道(国鉄)初の空港連絡駅として、1980年(昭和55年)に千歳空港駅の名で開業した。国鉄の鉄道を空港を介して航空機と連帯運用する「鉄空一貫」思想への転換によるもので、建設予定だった石勝線信号所を駅に格上げしたものである。駅と千歳空港旅客ターミナルビルの間には国道36号を跨ぐ全長248m、幅5mの連絡歩道橋が日本国内で初めて設置された。
1992年(平成4年)、新千歳空港の供用開始に伴って新旅客ターミナルビルが開業した。これによって旧旅客ターミナルビルは廃止となり、当駅の駅名も南千歳駅と改称された。以後も札幌方面と新千歳空港・道南・道東の各方面の結節点としての役割を担う主要駅となっていることから、当駅を経由する特急列車は全列車が停車している。なお、新旅客ターミナル開業後の旧ターミナルビルは1995年(平成7年)3月にオープンした商業施設NEWSとして活用していたが、営業不振によって1998年(平成10年)12月に閉鎖され、2001年に解体された。連絡歩道橋も国道直上部分を残し撤去された。
乗り入れ路線
千歳線と石勝線の2路線が乗り入れている。このうち千歳線が当駅の所属線となっており、石勝線は当駅を起点としている。千歳線については、苫小牧方面の本線と新千歳空港方面の支線の分岐駅となっている。
運転系統上は当駅を起点とする列車は存在せず、新千歳空港方面の列車は全列車が千歳線本線に乗り入れて札幌駅方面に直通する。石勝線は普通列車を含む全列車が千歳線千歳駅まで乗り入れ、そのうち特急列車が札幌駅まで乗り入れる。
利用可能な優等列車
特急「おおぞら」(札幌駅 - 釧路駅)
特急「とかち」(札幌駅 - 帯広駅)…