「非常に深刻な問題」 北海道の在来種マルハナバチ、減少の背景判明 | 毎日新聞
根室半島など北海道東部のごく限らない在来種マルハナバチ…
研究グループは、セイヨウオオマルハナバチの生態リスクを調べるため、2009~19年、野外で採取した在来種2種(ノサップマルハナバチ141匹、エゾオオマルハナバチ250匹)の女王バチの受精囊(のう)から精子を取り出してDNAの塩基配列を分析。計30匹(うちノサップマルハナバチ13匹)からセイヨウオオマルハナバチの雄の精子が検出され、自然界での交雑が分かった。
在来種は種ごとの性フェロモンの違いによって異種間の交尾が起きない仕組みがある。だが、セイヨウオオマルハナバチの雄が出す性フェロモンは、在来2種と同じ脂肪酸エステルだったため、セイヨウオオマルハナバチの雄が在来種の女王バチを誘引し、交雑していることも判明。雑種は生まれないものの、子孫を残すことができず、在来種の個体数減に大きな影響を与えているという。
https://mainichi.jp/articles/20230817/k00/00m/040/051000c