(3)「自首させたい」 沢田氏は「(大麻が発見された場合は)学生に反省をさせて、自首をさせたいと考えていた」と語った。だが、大麻の所持は刑事罰に問われる罪だ。「自首を求めるのは大学がやることではないのでは」と質問も飛んだが、「我々は捜査機関ではない。教育的配慮が必要」と無理のある説明をした。
捜査機関ではないとしながら、警察に「大学で徹底的な調査をさせてほしい」と申し出ていたのは大学側だ。さらに徹底的とは言いつつも、調査は学生の授業やテストを優先。荷物検査も任意で「強制的に見ることはしない」(沢田氏)という“甘々”な内容だった。
亀井氏は「自首を待つということは犯人が誰か分かっているということ。犯人隠避罪に問われる可能性もある」と説明。さらに「警察に提出までの間、学生に“黙っておけ”などと指示していたら証拠隠滅罪のおそれもある」とし、「学生のためを思ってということより、薬物系はまずは捜査機関に提供するのが当然だ」とした…