給料が上がらない理由は「経営者の責任感のなさ」、役員報酬は高いと断言できるワケ |ビジネス+IT https://sbbit.jp/article/cont1/93095
日本では上場企業経営者の報酬が安すぎるので、よい人材が集まらないと言われるが、これは正しい認識ではない。足りないのは役員報酬額ではなく、経営に対する責任である。
日本の標準的な役員報酬は2,493万円と、米国の約半分、ドイツの3分の2程度にとどまっている。しかし、…日本企業は過去30年間、業績がほぼ横ばいであり、これに対して欧米企業は売上高を大幅に伸ばしてきた。業績との比較という点で考えれば、日本の役員報酬はむしろ高額と言って良い。
経営陣に対して欧米企業並みの経営責任を課せば、相応の能力を持った人材しか経営者になることはできず、結果として役員報酬の額も上がるはずだ。ガバナンスを強化すれば、結果として報酬は高額化するが、その分、企業が生み出す付加価値も増えるので、従業員の賃金も上がっていく。