『絵心』というものがあるのだとしたら『言葉心』というものもあるのだろうか。
マストドンには言葉を生業としている人もそうでない人も含めて文章表現が素敵な人がたくさんいる。ここに身を置くと自分の言葉はスキルを磨いてこなかったとはいえとても拙いのを実感する。
言葉というものひとつでいろんなものを表現するみんなは私からみたら1本のナイフで世界を作り上げていく達人に見える。
私は言葉だけで何かを作ったり伝えたりすることはうまくできず、絵、言葉、コマ割り…あらゆるものを総動員してやっと何かを作っている。絵だけでも、言葉だけでも、コマ割りだけでもダメで、ありとあらゆる道具を使ってどうにかこうにか形作っている感じだ。どうかひととき騙されてくれと祈りながら。
ないものねだりなのはわかっているのだけど、私から見ると言葉だけで何かを作り上げる人はとてもカッコよく、憧れてしまう。
しかもそれがその人にしか出せない色と味と感触を持っていて、そういうものに触れると『言葉心』はあるのじゃないかと思ってしまうのだった。