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思ったより長かったから内容を畳んだ。

世界中のトランスジェンダーたちが直面する実際の問題がどのようなものであるのかを学ぶことができた。
少なくとも、公共のトイレや風呂場が使えない、みたいなことではなかった（それは読む前から分かってたけど）。

僕自身もよく知らないことだらけだったし、もっとシビアな状況で生命の危機に晒されている人たちも、たしかに存在しているんだということが確認できた。

タイトルこそ「トランスジェンダー問題」だけれど、その問題を引き起こしている社会システムや人々の意識は、トランスジェンダー以外の社会的弱者（被差別人種、身体的ハンデを抱える人々、女性、子ども、ホームレス、移民など……）に対しても同様の問題を引き起こす。
そういう意味で「トランスジェンダーだけ」の問題ではない、ということも納得できた。

解説や訳者のあとがきまで含めると420ページを越えるなかなかのボリュームだったけど、読んで良かった。
おすすめ。