新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち https://gendai.ismedia.jp/articles/-/84256
動機づけているのはおそらく、ナチスを「絶対悪」としてきた「政治的正しさ(ポリコレ)」の専制、学校を通じて押し付けられる「綺麗事」の支配への反発である。
「反ポリコレ」の欲求に呑み込まれた者を説得するのは無理だとしても、しっかりとした知識をもつ第三者の数を増やしていけば、それは歴史修正主義的な風潮に対する社会の免疫を強化することにつながるだろう。
とくに初学者が手に取ることの多い新書で信頼できる情報を提示することは、間違った俗説の流布を防ぐ上でも重要である。「入口」として信頼できる本はどれか、どの本を読めば正しい知識が得られるのかを示すことは、専門知識をもつ研究者の責務と言える。