レッドハット (英: Red Hat) とは、IBMの子会社で、クラウド技術サービスを中心とした会社であり、またLinuxディストリビューションのRed Hat Enterprise Linuxを製品として販売・開発・サポートしている。
概要
オープンソースソフトウェアを利用したビジネスを展開している。ソフトウェアライセンス料は無料、ソフトウェアのアップデート・アップグレード・保守サポートなどを一体化したサブスクリプション(年間契約費)で販売する事業モデルである。
レッドハットのLinuxディストリビューション (Red Hat Enterprise Linux) は、コピーレフト (GPL) なソフトウェアを中心に構成されている。レッドハットが独自に製作したソフトウェアもコピーレフトで公開されている。このため、Red Hat Enterprise Linuxを元にしたLinuxディストリビューションが数多く存在する。例としては、CentOS・Turbo Linux・Oracle Linuxなどである。
歴史
Linuxの歴史の初期から、より一般的なユーザーが利用できるように、Linuxカーネル と GNUプロジェクト、BSD、X11等のソフトウエアを組み合わせて、ネットワークサーバやワークステーションとして使えるようにして来た。
2001年にレッドハット系のCaldera、Conectiva、SuSE、Turbolinuxが集まって共同のGNU/Linuxの基本となる United Linux が公開されているが、現在事実上活動停止の状態になっていた。この背景には、SuSEがノベルに買収されたり、SCO Group( 旧 Caldera International )による IBM 提訴などがあるとされる。「法的には存在しているが、明かりは消した」状態であると最近のニュースメディアでは報道された。
2003年の Red Hat Linux 9 を最後にコンシューマ向けのディストリビューションの販売・サポートを中止し、これを Fedora Project に移譲した。企業向けの Red Hat Enterprise Linux を軸にサポート・トレーニング・プロフェッショナルサービスなどを収益の軸に据えるようになる。
2006年にはオープンソースミドルウエアの最大手…