岩波書店の『図書』7月号で、政治学が専門の前田健太郎氏が、「東アジアにおける政治体制は、国際的な軍事対立を反映した政治的な分断によって強く規定されることになった」と書いています。欧米諸国と異なって、有権者の選択により政治体制を左右することが当たり前ではないと。前田氏のエッセイは「政治学を読み、日本を知る」という連載なのですが、含蓄に富んでいるので、岩波さんにはいつかまとめてもらいたいな、と思います。