「AIには何ができないか?」
どうも最近、「生成AI」とともに、「AI万能」的言説が再び爆発しているようです。
以前にも投稿しましたが、AIとはソフトェアの16進法処理を2進法処理のハードウェアへ組み合わせるシステムです。
この基本の仕組みは生成AIでも変わりません。
ですから、生成AIは「ヒト」にとって「意外」とも思える情報をアウトプットするとしても、「創造的 creative」ではあり得ないのです。
例えば現代物理学では宇宙の力は、重力、電磁気力、弱い力、強い力の「四つの力」に還元されるとしています。
現在、「電磁気力」と「弱い力」の関係を説明する「電弱理論統一理論」のみがある。
では、「標準模型」に従って「強い力」を組みこんだ「標準統一理論」をAIが示してくれる可能性はあるでしょうか?答えはNOです。
また量子論から発展した標準理論は、一般相対性理論が扱う重力を現在の所扱えていない。
ではAIがこのアポリアを解ける可能性はあるのか?これもNOです。
なぜなら、AIのプログラムは最終的にはヒトが入力するので、ヒトに「解けていない」ことは回答不能。
結局最先端の科学の問題は数学にしろ、理論物理学にしろ、ヒトが「直観」に基づいて「鉛筆で解く」しかないのです。