あの、
どこかの、週刊誌かなんかの記事で、
女子小学生風の水着姿の女優(どうも成人のようだったけれど)のお尻を中心に、カメラのバズーカみたいなレンズ(カメラに詳しくないんでごめん)が規則的に、放射線状に円を描いて広がっている写真があって
あれピュリッツァー賞もらわんのかなと
この世の醜悪さを凝縮したような画で、
女優の、笑っている顔。でも顔ではなく、スクール水着の股間から几帳面に扇のように広がるカメラ。
たぶん、全員1ミリでも前に行きたいんだと思う。でも相手と干渉すると写せないから、必然的にある種規則的に放射線ができて、その放射線は機械的に整い、規律がある。
おぞましいものなのに、カメラ同士はお互いを意識し、配慮している。それが尚更おぞましい。
日本人は被災した時、暴動を起こさず列を作ると評価されていたことがあった。
それを性搾取でもやっている。
滑稽で、見苦しく、哀しい。あの写真はその意味で良い写真だった。本当に情けない、人類の敗北のような写真だった