わらべは、テレビ朝日系のバラエティ番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』から誕生した高部知子、倉沢淳美、高橋真美の3人から成る企画ユニットである。
登場背景
企画立案時、萩本欽一の担当番組、『欽ちゃんのどこまでやるの!』、『欽ドン!』、『欽ちゃんの週刊欽曜日』各番組の視聴率が合計100%を超え、また『欽ドン!』より誕生したイモ欽トリオの『ハイスクールララバイ』が大ヒットしていた。『欽ちゃんのどこまでやるの!』の1982年のリニューアルにあわせて、これまで人形、あるいは子役タレントが担当してきた萩本家の3人の娘たち(のぞみ、かなえ、たまえ)が高校生として成長することになったのをきっかけに、オーディションで選ばれた3人の若手女優によって結成された。元々倉沢淳美は『欽ちゃんの週刊欽曜日』のオーディションに合格していたが、同番組出演者の佐藤B作、小西博之らとのバランスを考えた上で萩本欽一の判断により『欽ちゃんのどこまでやるの!』へ異動、3人娘の1人の役に据えて、後の2人には倉沢と同い年の高部知子、高橋真美の2人を急きょキャスティングした。当時はアイドル全盛期で華やかなアイドルが多くいた中で、素朴な雰囲気を醸し出し、注目を集めた。
命名
グループ名の「わらべ」は、萩本欽一が子供を意味する「童(わらべ)」と「笑うべ」をもじって命名したもの。
萩本のぞみ 高部知子
萩本かなえ 倉沢淳美
萩本たまえ 高橋真美『のぞみ・かなえ・たまえ』のメンバー名は、『希望(のぞみ)・叶え(かなえ)・給え(たまえ)』という語呂合わせになっていたが、後記の事件で語呂合わせが崩れてしまう。
歴史
1982年9月、『欽ちゃんのどこまでやるの!』に初出演。同年12月、坂本龍一編曲による最初のシングル「めだかの兄妹」がフォーライフ・レコード(現:フォーライフミュージックエンタテイメント)よりリリースされた。同年10月からもともと番組のエンディングで、就寝するシーンの中で使われていた曲をリリースしたもので、番組の企画物であったことなどもあり、1983年のオリコン年間シングルチャート第3位のロングヒットとなり…