6月8日に発売となった拙著『B−29の昭和史 ――爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代』(ちくま新書)で、直接にはB-29とは関係ないのですが、これまでの海野十三に対する評価の問題についても取り上げました。戦後、海野は要するに空襲の惨禍に関する予言者のように扱われてきたのですが、むしろその描写は関東大震災を下敷きにしたものであり、それがB-29以前の空襲観として海野以外にも見られものであること。そして軍部と海野の関係が悪くなかったことや、戦争に対してはむしろ肯定的な立場をとっていたことなどについて、おのれの力量もかえりみずに論じてみました。海野ファンにも一読いただければと思います。
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若林宣 (t_wak@mstdn.jp)'s status on Friday, 09-Jun-2023 16:33:18 JST若林宣