ちょっと前から思っていることがあって、いわゆるコンテンツ系とでもいうべき、マンガ・アニメ・ゲームに耽溺する人を呼ぶいわば「狭義のオタク」と、よろず何かにマニアやってる人を指す「広義のオタク」が、区別されないまま使われてきた結果、マニアックな趣味全体に悪い影響を及ぼしたんじゃないかと思うのです。
つまり、広義オタクの保守本流はコンテンツ系であり、それ以外(広義オタクから狭義オタクを除いたもの)が周縁的でマイナーなもの扱いされるようになったのではないか、ということを思うのです。本来は並列的だった種々のマニア趣味が、コンテンツ系を中心としたヒエラルキーになったのではないか。
ここで中心であることに思い上がったコンテンツ系狭義オタクが、「俺たちはクールジャパンで日本経済を回している」と、周縁化されたオタクよりもレスペクタブルな存在と思いあがっているのではないか。もちろんこれはおかしい。ジャンルに貴賤はなく、各ジャンルの中でいい趣味と悪い趣味があるだけ。