2021年の国際ブッカー賞受賞作『At Night All Blood is Black』を読み終わったんだけど、容赦ない戦争の狂気を突きつけられてどんよりした気分になってる。第一次世界大戦時、フランス軍側で戦ったセネガルの兵士である主人公が、戦地で兄弟も同然の親友の死に直面したことをきっかけに、だんだん精神が蝕まれていく。戦争だけじゃなく、植民地主義ももうひとつのテーマだと思う。