私と同じ新人賞でデビューした、私よりずっと名前が知られている女性作家さんが、他人の人生の選択に勝手に「愛した男のすべてが欲しいという願望」を期待したのに「がっかりした」というコラム書いて、それを「ツマンナイ価値観の押し付けだと思う」と他の女性にツイッターで言われたら激怒する展開を、他の人のRTで見かけてしまって、気分が悪くなってしまった。
その女性作家さんが「愛した男のすべてが欲しい」というタイプなら、それはそれでけっこう。でも、そんなの他人に押し付けないでほしい。
私はその人が批判した大物フェミニストのファンではないので、その人の擁護ではない。
男女関係でなくても、この作家のような考え方には嫌悪感を抱く。どんなに愛していても(子供であっても)、それぞれの人間に個人としての人格があるのだから、「すべてが欲しい」なんてすごく失礼な話。それに結婚するとかしないとか、個人の勝手だし、プライバシー。そこに公の場で踏み込んで批判しておきながら、他人の批判は受け入れられないというその作家には元々期待していないが、彼女を擁護する人にはがっかりしている。