ぼくは、高校卒業までは台所にも入ったことがない典型的な甘やかされ男子で、大学で一人暮らしをしている間も台所なしの間借り生活だったので全部外食。その後キッチン付きのアパートに移って炊飯器は買ったものの自炊はほぼ一週間に一度、それも外から惣菜を買ってくるという具合でほぼ料理とは無縁だった。それが今では家の料理は全部僕がやってる。変われば変わるもんだけど、きっかけは、NZに出て一人で暮らしたことだった。当時、和食が食べたければ高いジャパレスに行かなければならず、かといって炊飯器もないから日本米に似た米を買ってきて鍋でご飯を炊き始めたら、案外うまくいって、そこからいろいろ工夫したら自分で大抵の料理はできるようになったし、外食しても味付けの見当がつくようになった。あとはレシピを見ても勘所が良くなって指定の食材がなくてもそれっぽいものが作れるまでになった。我ながらやればできるもんだ。えっへん。ただ、自分の料理だから自分の好きなものばっかり作るし、苦手な食べ物は作る気にならないから、そのせいで家族は偏食気味かも。家族の健康のことなんか二の次なのが主夫ではない私だったり。