インタビュー音声を聞きながら通勤。一人目のケースを、一通り聞き直す。
貴重な調査。労基法違反の状況が赤裸々に聞き取られている。そして、職場の人間関係・権力関係の状況も、赤裸々に聞き取られている。
前回の早期離職論文に引き続き、という形でまとめていくことになりそうだ。持ち帰り仕事を含めた長時間労働。休憩なし。それで溜まる疲弊。
そして、新人は管理職に意見できないが、他の中堅たちが管理職に労基法的な部分での違和を述べ、改善を求めている点が、今回は興味深い。前回論文では、労基法的なところでの違和を保育者たちは述べないケースだった。保育の質の点で、違和を表明した。今回は違う。思いっきり、労働条件的なところで、改善すべきだ、と声を上げていた。
ただ、その声の潰され方は、前回論文の管理職のやり方と酷似。上からのリーダーシップ。「不満を言うと成長できない」と言って押し潰す。声を打ち消す。
さらに今回は、毎年ひとりがターゲットになり、いじめが慢性化していた職場でもあった。これも、不満を言えない職場のイライラの噴出のように受け取れる。→