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帰ったらやっていた今夜の報道特集の後半。入管で自殺したイタリアから日本に来て、生活し働いてきたルカさんの話。様々な事情でビザをなくし、在留資格を失った人々を入館は容赦なく収容する。個人の人生にとって長い時間を経て、仮放免になった外国人は、しかし社会で働くことが許さていない。様々な事情で帰国することができず、困窮に陥ってホームレスとなり、精神のバランスを崩したルカさんは、再び入館施設に収監（収容ではなく、敢えて収監といいたい）されたのち、絶望の中で自殺してしまった。
国連にもその人権侵害を危惧されているのに、またも上程されている入管法「改正」案には、その仮放免者の問題は一言も記されていない。
大きな問題が生じて法律の改正がかだいとなっても、この国で作られる法律案は、管理が都合よく強化される焼け太りみたいなものばかりではないか。
この問題に頬かむりしている政府の役人にも与党にも、そこに所属する政治家たちにもちゃんとダメを出さなければ、この国に暮らすあらゆる出自の人達にとって、希望のもてることなどなにもない。