都立高校の学費すらも奨学金を受けた。保証人が必要とのことで、当時の高校の担任に頼んだ。(考えてみれば酷い話だ)
「何かあったら俺が返せば良いんだろう?」と言ってくれた笑顔が忘れられない。
大学も国立に行くつもりが落ちてしまい、私立に行くことになったので奨学金を受けた。返済には途中で延納を認めてもらい何十年もかかった。
自分の時ですらそうだった。今では給料は上がらないのに大学の学費は当時の3倍近くになっている。
今の学生さんたちを考えるととても人ごととは思えない。
で、何だって?子供ができれば返済を減免する?ふざけんなと思う。当時の自分が聞いたとしても思うだろう。きっと頭に来てしばらく眠れなかったかもしれないし世の中への呪いを深めただろう。
ああそうか。ありがたい。早く結婚して子供を作り、返済しないで良い身分になろう。
なんて思うわけないだろう?
なぜ思わないのか?それは経験してみればすぐわかる。または想像力の問題だ。続