野田サトルの戦争認識の軽さ、ゴールデンカムイ登場人物のモデルにした人の扱いにも表れてる。
主人公の杉元佐一、名前は日露戦争で活躍した作者の曾祖父、不死身エピソードは舩坂弘って人がモデルなんですが(注)。
この舩坂弘氏、第二次世界大戦中のパラオで米軍との激戦で無双して「不死身」って呼ばれるようになったらしいんですよね。
でこの人、戦後に『秘話パラオ戦記—玉砕戦の孤島に大義はなかった』って手記を出版してるんですよ。
http://www.kojinsha.co.jp/nf0067.html
私読んでないけど、タイトルから無念さが伝わってくるよな。ろくな武器もなしに戦わされたことへの。
この人について不死身エピソードだけを「すごい!強い!」って取り上げるのがいいことやとほんまに思ってはるんですか?と聞きたい。
(注)
読売新聞2022年5月20日記事、野田サトル氏インタビュー
https://www.yomiuri.co.jp/culture/subcul/20220519-OYT8T50073/2/
『ちゃんとモデルがいるとわかると、話に謎の説得力が出ますよね。
杉元なんか特にそうで。モデルとなった 舩坂弘さんを知っていたら、杉元の不死身っぷりを簡単に否定できないはずですよ。』