少し前にTwitterで、とあるロスジェネ世代の方が「我々の世代で、この社会で生き残ってある程度成功した人間がもっとも冷酷だ。自分もそうなのだ」という趣旨の発言をされていた。
わたしも身に覚えがあると思って、かなりドキッとした。
ベビーブームの大人数とバブル崩壊の余波で、振り返ると、悲惨な時代だったと思う。
子供のとき「人を蹴落としてでも弱肉強食の世の中で這いあがれ」「隣の席の子は友達じゃない、ライバルだ」「ライバルが風邪で試験を休んだらラッキーと思え」と教育(矯正)されたことを、ザラッとした違和感とともに思いだす。生きることが椅子取りゲームみたいになっていたなぁと。
でも、隣の席の子は友達だ。
殺伐とした謎のルールの世界に放りこまれるデスゲーム系の物語を観たり読んだりすると、まるであのころの現実のようだと思う。
同時に、あのころ自分が冷酷に見捨てたかもしれない友達のことを考えたり、下の世代の方から、身についた自己責任論を批判されて醜さを自覚したりするたび、とても恐くなる。
(続)