はだしのゲン、小学校のころ保健室にあったことを思い出した。
読んだ子は「おもしろい」とか、高評価だった。
戦争体験は興味があったが自分は絵柄が嫌いだから読まなかった。惜しいことをしたと思い、大人になって「はだしのゲン わたしの遺書」を読んでいる。
"原爆投下から二十一年。おふくろの骨は放射能が侵入して食いつくし、スカスカのもろい骨になっていたのでした。原爆というやつは、大事な大事なおふくろの骨の髄まで奪っていきやがるのかと、はらわたが煮えくり返りました。 (p. 12)"
"こういう思いは、被爆者はみんな持っているはずなのです。けれど、表立っては言わない。それまで原爆を扱った文学作品などは「原爆を受けて悲しい」という論調のものが主流でした。「あれは戦争だから、しょうがない」と。ぼくはそれではいかんと思いました。「エレジー(哀歌)」ではだめなのです。絶対に「怒り」なのです。「しょうがない」で逃げられる問題ではない、とことんこれを問題にしなくちゃいけないと思いました。 (p. 20) "
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