:twitter:で「お前らの考える本格ファンタジーを上げてこうぜ」というタグが回ってきたから、自分の投稿してから他の人のを見てたんだけど、みんなファンタジーの定義にすごく無頓着なんだねえ。ちょっと驚いた。(別にいけなくはないけど、自分はそういうの考えるの好きなもんで。)
自分の中でファンタジーとは、神話の構成をいちばん直裁的に表しているジャンルだと思っている。(表現方法や素材の共通点といった外面的なところは置いといたとして。)
だから「本格ファンタジー」というと、神話がこれまで語りつがれてきた理由でもあり、SFやミステリといった他のジャンル小説では不可能なもの、つまり「ファンタジーでなければ示せないもの」に到達した作品をどうしても連想してしまう。
かけがえのない価値の喪失と再びそれを見い出すこと、あるいは失われしものが別の形で補完されること。それが世界そのものと不可分なのが、自分にとってのファンタジーの本質なのだ。