PCR検査をめぐる投稿拡散についての続き。ざっと確認して誤解や混同があると確認できたことに関して簡潔に。
まず、PCR検査の感度と特異度と精度が正しく理解されていないし、誤った情報が誤ったまま受け入れられ広まっている。特定時点(主として2020年前半)の検査体制から現実問題としてPCR検査ができなかったという検査の抑制と、検査を抑制した政策判断の妥当性と、政府による説明の妥当性と、専門家(もいろいろ)による説明の妥当性との少なくとも4つの区別、さらに以上の検査体制とは別に、しかしその時点時点の状況によって判断の根拠が異なりうるPCR検査抑制論の妥当性、PCR検査をせずに抗原検査論を実施してきた政策の妥当性、およびそれらと関連する公衆衛生学や疫学的な観点からの判断の妥当性、そうした判断に至ったことについての説明の妥当性がごちゃまぜのまま、実際に発言や投稿があった経緯や時代的背景から切り離されて、別のことがらと結びつけられたりしながら拡散されている。
正直、ひどいのひとこと。確かにひどい専門家もたくさんいるけど、そのこととこのこととは別の話。