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中3の時の社会科の教師は「日教組」の教師だった。ネトウヨのような雑な「日教組」認定ではなく本人が授業中の雑談で言っていたので間違いはない。自分が中学生の時はもう約30年前になるが、その社会科教師のようなガチガチの「日教組教師」は当時でも珍しかったと思う。
彼は最初の授業の時に戦前の新聞だったか雑誌だったかをコピーしたプリントを配った。そのプリントには「もたもたしてると外国が攻めてきます」みたいなコピーがでかでかと書かれていた。「こんな言葉が世間を賑わせたときは注意しなければいけない」と自分達生徒に言い聞かせていたのを今でも覚えている。
ウチの中学はかなり荒れた公立中学だったけど（当時としてもかなり荒れていた方だと思う）彼の社会科の授業を茶化すような生徒はいなかった。彼が原爆の悲惨さを伝えるために「紙芝居」を持ってきて読んだことがあったが、ヤンキーや今でいうスクールカースト上位層の女子も真剣に聞いていた。
彼は家庭の事情で年度の途中で休職してしまったけど彼が自分の人生で一番心に残っている教師。一年間確り彼の反戦平和を前面に掲げた授業を受けられなかったことだけは残念だった。