子どもは怒られるが大人は怒られないという文化で育ってきた人は、自分が怒られると侮辱された、あるいは否定されたと思うのだろう。しかし、大人になればなるほど、とりわけ地位や権力や年齢や評価が高くなるほど、間違ったことや道義にもとることをしたら怒られた方がいいのである。大人の人間として扱っているからこそ怒るのだ。怒られるのは大人の人間として扱われているということだ。