大阪府知事選の件。正確には、たつみコータローさんは明確に反維新を掲げていて、アップデート大阪が擁立しようとしている谷口真由美さん(要請を受けるのかどうかはわからないけど)は非維新だった。
反維新は非維新を含意しているけど、非維新は反維新を含意していない。ヒトであるならば必ずほ乳類だけど、ほ乳類だからといって必ずしもヒトであるとは限らないのと一緒。そして、非維新というのは、たんに維新にあらずというだけで、必ずしも維新(の政策)の否定を含意していない。
以上のことを考え合わせると、反維新と非維新の候補者が複数出れば当然に票を割って維新に利する効果は抜群なわけだけど(維新か非維新かという一番大きな対立軸で見たときに)、結果的に維新の候補者が当選して知事になっても、非維新の人たちは「別に私たちは維新に反対しているわけではないので政策ごとに是々非々で」ってことになる。でも、その「是々非々」って維新の常套句でぜんぜん是々非々なんかじゃない。だいたい、「是々非々で」という人の是々非々はぜんぜん是々非々ではなくて、最初から結論が決まっている。
今回の件は私にはこのように映ったという話。