2022年7月14日付の拙稿、再掲。
件の三浦、東、石戸が福島みずほを叩いた選挙特番は安倍晋三殺害のあった7月8日から間もない、7月10日の夜のことである。福島みずほは、平然と安倍晋三と統一教会の関係に言及した。この時点におけるメディア上の雰囲気はまだまだ、「統一教会というタブーに言及すること自体がヤバい」であり、三人のどこか慌てた様子はそこにある。
あの時点における、福島のタブーをものともしない態度は立派なもので、それは実はその二日前にも私は見ている。安倍晋三殺害が起きた8日の午後、まだ死亡が確定していない時点で、与党も野党も残りの選挙期間の選挙活動停止を発表した。その中で唯一、「続行」としたのが福島のみずほであった。安倍晋三の死でさえタブーであったあの午後に、そのタブーに立ち向かった政治家は福島みずほだけだったのである。そのあと様子見してた政治家たちがゾロゾロ続いたけどね。つまり、福島みずほはこの8日から10日の短い時間の間に二つの政治的タブーに抗して平然と進む姿を私に見せてくれたわけである。