そうだ、これ書影出ていました。
現在のフェミニズムが/と共にどうセックスを考えるのか。身体、メディア、表象、欲望、家父長制、資本主義、国家暴力。「セックス」を考えるというのはその全てを思考しようとする作業だということ、そこに簡単な「正解」はないけれども、けれども同時にフェミニストとしての「倫理」はあるということ。
70年代以降の特にラディカル・フェミニズム内での様々な議論を振り返り、それらの議論と「会話」しながら、若い(非白人の)フェミニスト哲学者が、そのことをとても誠実に丁寧に提示していく本です。
日本で、特に人文学領域でフェミニズムを教えるにあたって、こういう本が本当に欲しかったし(でも簡単に書ける本ではないです)、日本語に翻訳されたことをとても嬉しく思っています。
日本語版表紙に使われている写真作品(潘逸舟さんという、スリニヴァサンと同年代のこちらも若いアーティストの作品です)もとても美しいので、発売されたらぜひお手に取っていただければと思います。