スコットランド性別承認法改正への英国政府の不当介入に関してオーウェン・ジョーンズの解説。
特に何度でも強調されるべきなのは:
1. 現在の反トランス言説は80年代の反同性愛パニックのヘイト言説の完全な焼き直し
2. 性別承認法改正はいわゆる「女性スペース」利用には一切無関係。トランスの女性/男性がそれぞれの性別に従ってスペースを利用することは既に平等法で認められているし、現状身分証の類も基本的には(つまりパスポートや運転免許証などは)、ジェンダーアイデンティティにあわせて性別が記載されている。
3. 性別承認法改正にかかわってくるのは出生証明書で、これは婚姻や死亡時に用いられるらしい。この変更に関して現在の官僚的な手続きの簡略化や費用の軽減を目指したのが性別承認法改正案。
ちなみにいわゆる「セルフid」で自己申告により性別変更を認めている国はアルゼンチンやアイルランドなどすでにいくつも存在するが、その悪用によって女性の権利や安全が脅かされるようになったとの報告は上がってきていない。