TweetDeck(ツイートデック)とは、Twitterの公式Webアプリケーションである。カラムと呼ばれる「列」ごとにソーシャルメディアの友達や話題を割り当てて分類して一覧表示できる。整理された状態で表示でき、混乱を避けることが出来る。
概要
TweetDeckはもともとはTweetDeck社の製品で黄色いアイコンが目印だったが、現在はTwitter社に買収されてTwitterの公式クライアント・アプリケーションの1つとなり、青いアイコンになっている。Google Chromeなどで動くWeb版や、Web版をURLではなくアイコンで起動するChromeアプリ版、Microsoft WindowsやMacintoshで動くネイティブ・アプリケーション版などがあった。TweetDeckの特徴はカラム(列)による分類表示であり、WEB版では13種類のカラムを追加できる。「アクティビティ」カラムなどTwitter由来の機能が多いが、TweetDeck独自の機能もある。例えば「スケジュールド」カラムは投稿時に時計アイコンをクリックして投稿時間を指定したツイートの一覧であり、予約投稿が完了するまで表示される。
TweetDeckはソーシャルメディア・ダッシュボードと呼ばれるアプリケーションの一種でもある。ダッシュボードとは「1つ以上の目標達成のために最も重要な情報を、一目で監視し理解できるように、一つのスクリーン上に統合して配置することで視覚的に表現したもの」である。TweetDeckではカラムを使って、複数のソーシャルメディアやリスト、検索結果などを画面上に統合し一目で見ることが出来るようにしている。
歴史
TweetDeckを開発したのは、イギリス人のイアン・ドッズワース(Iain Dodsworth)である。ドッズワースはTwitterでフォローしている30人の発言をきちんと把握してノイズの中から友達の発言を探したり、何ページもある徹夜の議論を追いかけるためには分類表示が必要だということに気づいた。ドッズワースはAdobe Flexのプログラマだったので、2008年にAdobe Integrated Runtime(AIR)でTweetDeckの開発を始めた。2009年9月頃にはTwitterの他にFacebookやMySpaceに対応し、複数のソーシャルメディアへのマルチポストやフィルタリング表示、TweetDeck Accountによる複数のPCの同期などが出来るようになっていた…