おとといか、ベナナフ『オートメーションと労働の未来』の翻訳陣がすごいと書いたけど、
そのうちの一人である中島崇法を知ったのは岩波『思想』2021年9月号レイシズム特集でだった。
キアンガ=ヤマッタ・テイラー「#BlackLivesMatter から黒人解放へ」に付された、中島崇法による訳者解題がわかりやすいものだった。
内容はこんな。
オバマが大統領(アメリカの政治的・社会的エリートの頂点)の地位に就いたにも関わらず、市井の黒人の地位や生活は向上しなかった。黒人を現状の社会に包摂する方向ではうまくいかない、それがBLM運動を担う若手の活動家の意識の中にあると。
中島「本書の大きな特徴は、黒人解放闘争を反資本主義闘争という広い文脈に位置づけながら、変革の可能性をアメリカ社会における物質的・客観的構造から探る点にある」
https://www.iwanami.co.jp/book/b590031.html