"当事者の実態に見合わない要件がついても、立法を急ぐ理由があった。特例法成立をめぐって与党と野党が対立した場合の可能性を、上川は三つ挙げている。ひとつめは、可能性は薄いものの強行採決。二つめは、実質的な棚上げと同様の「継続審議」。最後が、審議が完了しないまま時間切れとなった場合の自動廃案である。"『誰かの理想を生きられはしない』