@meka_panda
数学や哲学の分野では、幼い頃からの環境(自然、建築物)などは天才的な感性が育つための要因として大きい、ということはよく語られますよね。
博物館や美術館、大きな図書館、コンサートホールや劇場などは、建築物としても優れたものが多く、周辺も大きな公園や文化的な街並みに恵まれていることが多いです。
例えば、うちの子は小学生の頃から上野の国立科学博物館が大好きでしたが、それは周囲の公園や池などの自然、美術館や資料館などの文化資産やアメ横などの街の雰囲気など全てを含めての「好き」であったと思います。
Amazonで欲しい本やソフトが手に入りサブスクで簡単に映画を見ることが出来ても、文化財になっているような建築物や美しく整備された庭園などにじかに触れる経験は得られない。
そして何より、実際にコンサートを聴いたりクラシックバレエなどを観る、あるいは博物館や美術館に行くという経験も大切だとは思いますが、普段からそういう経験をしていなくても、いざしようと思った時に「それらが気軽に出来るかどうか」という環境の違いからくる“心理的距離”の差こそが、文化的格差の肝なのではないかと思います。