■総評:邦画はどうしても興行収入ランキングの作品、あるいは主演に知名度があり、かつキャストがテレビの番宣に出ている作品が目立っているが、こう、日本映画ベストテンを作っていてもそういう作品は少ない。なので、上記のような作品だけしか見ずに「最近の日本映画はクオリティーが低い」と嘆かれても、果たして本当にそうなのだろうか? 確かに、ハリウッド大作やMCUやDCEUなどのアクション大作、アジアの大作で見られるようなVFXの技術やああいった超大作が日本映画で作るには厳しい。お金も技術もない。が、個人個人がそうであるように日本映画にも向き・不向きがある。 その不向きに坑がって作られた『シン・ウル