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今まで食べたなかで1番美味しかったアヒルは、走る傘ことインディアンランニングダック

2013年ナメクジ退治のためにと庭で飼っていた彼らは脱走のプロだった。
畑の野菜を食い荒らし、芝生を泥沼に変え、写真いちばん左の奴はよその家の池で泳いでヨーロッパクシイモリを食べ花壇を食い散らかしたのでクリスマスに頭を落として羽を毟り食卓に載せた時は心からの「やれやれだぜ…」が出た。

骨とスジしか無さそうな傘はその見た目に反し、肉は柔らかく、しっかりした皮の下の脂の旨味も、肉のジューシーさもピカイチで、そりゃあんだけ苦労したら美味いだろうよ、美味くなけりゃ詐欺だとフォークを突き立てた。
美味かった。でももう飼いたくない

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