若松英輔 著『考える教室 大人のための哲学入門』読了。
ソクラテス、ルネ・デカルト、ハンナ・アレント、吉本隆明の書が紹介されている。哲学の細かな内容というよりも、考えることの面白さや対話の重要性、哲学に向かう姿勢を学んだ。
自分が無知であることは承知しているものの、それが偏った思い込みに繋がっているのを実感して恥じ入った。
4名の中でも吉本氏については著者と交流があったようで、紹介する言葉にもあたたかみが感じられた。著者の言葉には他者に対する温度があって、本を通してしっかりと届くところが素晴らしい。
噛み砕かれたものを読んでいると、共通して人間への興味関心が強くあるように思った。なんというか、人間が好きじゃないとこんなこと出来ない。それとも著者が「そう読んだ」からなんだろうか。
この本では、自分ならどう読むかという視点や、自分にとってもっとも重要な問いを見つけ考えを深めていくことが推奨されている。哲学書に解答を求めず、人生を通して自分で考えていく。考えることは悪いことじゃないと思えた。
まずはスタート地点に立つために、読みやすい本であったかなと思う。
本の締めくくりに書かれている読書ノートのすすめを真似してみたい。向き合い、読み続けて、いつか血肉になるような本に私も出会いたい。
#読む #読書 #読了
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エリン (erin@fedibird.com)'s status on Wednesday, 21-Dec-2022 20:48:39 JSTエリン