ビョルン・アンドレセンの伝記映画。生きてる人でも伝記といいのだろうか。
色んな作品のモデルになった美少年であるビョルン。『天才柳沢教授の生活』にもビョルンが出てくるし、『ベルサイユのばら』のオスカルもビョルンの顔がモデル。作者の池田理代子本人が映画に登場して解説してくれる。
日本での人気は極めて高く音楽プロデューサーの酒井なんとか(百恵ちゃんのプロデューサーだった人)もビョルンを起用して日本語で歌わせている。この人の場合は本作の中で、ビョルンに会いたかったという欲望が隠しきれてなかった。
池田や酒井のコメントのあとにビョルンの人生を解き明かしていくと、この人たちがやったことが一体何だったか答え合わせができる。
ビョルンの顔は自分の顔なのにルキノ・ヴィスコンティが『ヴェニスに死す』以降3年間、彼の顔の使用権を押さえてしまう。そのせいでビョルンが大変苦境に陥ってしまうのだけど、なぜそのような信じられない契約が成立したのかなどは、映画でつまびらかにされる。
最後の一言まで大事なことをいうので見られる人は見てほしい。
https://www.wowow.co.jp/detail/180184/001/01