https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b377958.html
『大政翼賛会のメディアミックス』
大塚英志著
戦時中、とある家族漫画のプロモーションが行われた。
老人は三日月型の顔、中年は丸型の顔、若年は長四角など、徹底的にデフォルメされたキャラクターを「二次創作すると楽しいよ❤️」というプロモーションである。
それは「参加型プロパガンダ」であった。
二次創作をするにあたり、公式設定が流布され、そこには「この家族が隣組(戦時の相互監視)を重んじ尊重する」という設定が書かれていた。
娯楽に飢えた庶民は、楽しみとして「より良い隣組を守る家族」を考え、描いて投稿した。
プロの漫画家が描いて台湾などにも娯楽漫画として広げられ、思想統一に役立った。
が!そんなに盛り上がらなかったらしいッ!!!!
というわけで歴史に大々的に残ることはなかったが、庶民プロパガンダとしてはしっかり研究されている。
なおこの手法を考えたのは、経済的に困窮した左翼漫画家集団だったそうだ。
インボイスふーん、みたいなことまで思うのは穿ちすぎか。