私が正義とか何とか言ってるのは、そんなに難しいことを言ってるわけではないんです。ただ「弱いものいじめはいけない」とか「嘘つくと恥ずかしい」とか、そんくらいのこと。それも何にもなくなってる集団の中で、やりたい放題の子がいるのに先生も他の大人も、見て見ぬ振りで何も言ってくれないって、子どもにとってはかなりの恐怖体験だと思うんですよね。
しかもそんな中で彼らが唯一の社会の正義の基準にするのが松本人志とかのTVの芸人だったりするんです。本当ですよ。何度も彼らの口から聞かされている。それを彼らも内面化している。だから「上手く皆んなに“ウケる“こと言えない自分はコミュ障で、仲間に入れてもらえないのは自分が悪い」とか本気で信じている。面白くて皆んなに人気があることが正義だと信じて大人になってしまった人たちが今やこの国を中心になって担っている世代です。
Twitterはそれが可視化されているに過ぎない。あれは日本の社会それ自体です。
上の世代の人間としては、彼らが子どもだった頃に、もっと何とかしてやれなかったのかという忸怩たる思いもあり、今さらだけど、なんか少しは言わないと…とは思うんです。