ここ数年でいつも念頭に置いている言葉がある 暴力団関連のフリーライターである鈴木智彦氏のインタビューで「武闘派からのクレームは処理しやすい。だけどいじめられていた人がヤクザになると、社会に復讐を始める。その暴力には限度がない」というもの。
なんらかの被害感情がベースになったひとが攻撃性を発揮すると、本当に際限がなくなってしまうというのは様々な場所で見受けられると思う(SNS上の諍いの多くも、議論のロジックではなく被害感情の終わらない発散にあるように思える)。
たいていの人の主観のなかでは、やっぱり被害者側になってしまうことが多いわけで、論理的におかしく意図が見えない発言や攻撃性の背景をじっとよく見るとそうした感情が見受けられるのである。