■アキバ冥途戦争(放映中)
年末の仕事をしながらひととおり観てたPAワークスのオリジナルアニメーション。
一見するとあの辺のあの精神の人たち(マイルドな言い方)による悪ふざけみたいな内容っぽい。でもよくよく見てみると2000年代を過ぎてからの秋葉原が再開発とか独自ポップカルチャー化した雰囲気のまま、90年代の混沌とした電気街の時代を再現することが本当に描きたいもののように見える。
舞台は1999年。再開発前の秋葉原の風景を徹底して再現していて、得体のしれない店が路地裏で営業している匂いを画面中に再現しようとしてる。そういえばメイド喫茶も当初は得体のしれない業態のひとつだったのである。
「メイド喫茶で暴力団抗争をやっている」という評をみたけど、それが当時の謎の業態が蠢く秋葉原、と同時に現在コンカフェが乱立し、その裏には……とか噂されている状況を鑑みるといろいろな意味で異様な作品とは思うのであった。